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中田英寿氏から学ぶ生き方-過去・現在・未来/ストレスフリーなリーマンライフ


常に時代の先を生きてきた中田英寿氏。
少し前の世代の誰もが憧れるサッカー界のトップリーダーでした。
今回F00TBRAINの10周年記念放送の特別ゲストとして出演されていて俳優の勝村氏との対談にて、とても面白い言葉の数々から学びを得ました。

これからの時代を生きる上で本質を語るシンプルな思考法は自分自身に刺さる部分がとても多く感じます。

まさにビジネス書が一冊出来る程の情報量の言葉の数々があり、
そこでは現役時代も含めてどう生き抜いてきたのかが語られています。

ぶれない仕事観や人生観などに触れられるとても貴重な言葉の数々について、是非ご参考にご覧ください。

環境づくりの大切さ。


とても綺麗で整ったオシャレなオフィスの打合せ場所に案内され、語られていた事は、
「きちんとした自分の環境づくりはやっていかないと、いけない。」事です。

「サッカーも同じ。ピシッとしたところでやるのは違う。」
「砂利と芝生でやるのは違う。」

やはり自分が仕事をしやすい環境づくりを行って、全力でプレー(仕事)を行う事が良い仕事を行う上でのヒントであり拘りなのだと感じました。

その環境に依存するだけではなく、自らで仕事をしやすい環境を作り出す事を考えていきましょう。

世の中に染まりきらない事の大切さ。


「子供の頃にあった遊び心などのにある世の中に染まりきらない形はとても重要。」
「楽しく生きている事が好き、好きのものをやる、好きなものを食べる、好きなものを飲む、
自分の好きなやり方を作ってしまう。」

「これをやらなければいけない、よりは自分がどうあれば幸せかって事が一番重要。」

中田氏の言葉を受けて常々考える事ですが、自分の心に正直に真っ直ぐそして全力で行動を進める事がとても需要な事だと改めて感じます。

シンプルで簡単な様に見えますが、実現する為には自分に向き合う時間を作って、一歩一歩物事を進めていく必要があります。

常に答えは自分が持っています。

中田氏にとって楽しいとは


「ゴールが大事ではなくてその過程を楽しむ事、そこで幸せを感じる。」
「それがすごい大変だとか、どうでもいい。でもゴールに辿り着いちゃうとつまらなくなる。また次を探さなければいけないから。」

「楽しいって、僕は好きな事をやれる<環境>」

誰もがゴールを簡単に目指し過ぎてしまうあまり、YouTubeやSNS等の情報集めて実行すると、難しくてすぐ挫折してしまう事は良く話であり、自らもその様な経験もあるでしょう。

又はやりたいけど、難しそうだから中々始められない事も沢山あると思います。

物事が「楽しい」と感じる事はその過程で、結果だけすぐに追い求め過ぎてしまう人が多いのかもしれません。

過程を面倒に感じるのではなく、楽しむ事をあらかじめ理解をする事でチャレンジ精神は養われていくはずです。

日本の文化発信の為会社と立ち上げた。サッカーとは違うが共通点がある


「なんでサッカーをやっていた人がお酒の会社?」と言われる。
「僕は同じ事しかやっていない。」

「サッカーの時もこういう問題があります。こういう風に解決して上手くなる。」

「ボールが今度は違うものになって、今も会社でこういう問題があります。これをこうやって解決すれば面白くなるよね。とただ繰り返しているだけ。」

「人間がやっている事は同じ事だけだと思う。」

結果、やっている事は素晴らしいものを受け取って違うところに送る。現役時代と同じ事。

「物事を深く考えれば、非常にシンプルな事しかしていない。」

自分のやってきた事、やっている事をしっかりと理解して、自分の好きな事や他の分野で役に立つ事が出来るかを模索していくかが、自分自身がいつまでも人の役に立つ事が出来る何かを探すコツになるのでしょう。

問題解決を探すヒント


ピッチ上を見てどう問題を解決をするのか。を常に考えてプレーしてきた環境から、

「どういう場所に行ってどういう事をすれば最大のパフォーマンスが出来るか?」

「分析をその状況でしながら相手によって変えて、ただゴールを決めるだけではつまらないから、いかに美しく自分の形に出来るかを考える」

「全く同じ事を会社でやっている。」

常にその場においてしっかりと判断してパフォーマンスレベルを上げていく事の重要性を学ぶ事ができます。

「ただ単に物を売ってどうするのではなく、他の人は考えない<えっ?>っていう様な事を起こさないとつまらない。」

「<ただ点をとる><ただお金を稼ぐ>じゃない。」
「自分の中でエッセンスがないと自分がやる意味がない。」
「目の前の問題を一つ一つ解決して現役からそれを楽しんできた。」

人と同じ事をただ単にやっていてもつまらなくなりますし、自分自身がそれをやる意味はあまりなくなります。
一つ一つの行動に対してどう自分の味を出していくか、それを表現する方法を考えて少しずつ表現していく事が、誰にも出来ない自分だけの仕事にしていく手段となるはずです。

やめた理由は


「良い結果でも悪い結果でも、状況やチームとの契約もある為、決めておかなければ絶対に心は揺らぐなと思った。」

「やめる日って一番難しい。どんな結果でもやめていた。」

「自分がその答えを出す為に悩んだ時間を一瞬の結果によって変えてはいけない。自分に対しての思い。」

なぜ29歳なのか。

「サッカーが好きでサッカーを始めて、プロサッカー選手でいる事を目的にしたわけでも
W杯に出る事や勝つ事、賞をとる事を目的にサッカーを始めたわけでもない。」

「サッカーという物、環境として好きだったが、その環境が楽しめなくなってきた。」

「そう考えた時にプロサッカー選手である必要はないと思ってきた。」

「好きな物を好きであり続けたい気持ちを大切にするには一旦離れた方がいいのではないかと思って離れた。」

大きな決断をする為に自分と向き合って導き出した答えを大切にする事の素晴らしさを感じます。決断をした時に少しの風向きで流れてしまう事なんて沢山あるはずですが、中田氏は決してぶれずに人生の舵を勇気と決断力が素敵です。

この様な一つ一つの太い決断が自分を形成していくものでもあるのかと感じます。

W杯とは


「98年は世界一でかいお祭りの様な物だった。」

「2002年、今度は日本で行われるって時に自国で出るって事は逆に開催運営に入った様な物。日本で開催されたW杯は結果が残らないと全体が沈む。」

「だからこそトーナメントにいかなければいけない等が命題としてあって、2回目でそういう命題を課された、楽しむ以上にプレッシャーや責任感が大きくなって、本当はもっとチャレンジしたい事を出来ないとか、そういう事はやはりあった。」

「2006年になると、サッカーという物もビジネスとして大きくなっていった。」
「選手もそれぞれいろんな考えを持つ様になって、いいプレーをするっていうのか、チームとして良いプレーをするのか、個人としてするのか。バラバラになり始めている。」

「そういう意味でも98年は楽しかった。3負けしたけど。普段やっている仲間と真剣に削りあう。」「2002年と2006年は楽しくはなかった。」

サッカーの発展とともにそれを取り巻く環境が変わってサッカー自体も変わっていっている気がします。
W杯の価値は遡るほど盛り上がりを見せている気がします。
「世界一でかいお祭り」と言う表現はとても理解できますし、様々なエンターテイメントが充実している現代ではその中の一つになっている様にも感じます。

中学生時代


「相手の裏をかく事がすごく好き」
「ボールがみんな向こうにいくよねって思って、蹴ったらこっちに誰もいないと思ってたら、誰かが走っていて「えっ」と思わせたりとか
驚かせるのが楽しいと感じる様になって、それには技術が必要だとか、相手の裏をとるには全体を見てなきゃいけないとか。」
「自分が楽しむ為に環境をどんどん埋めていく練習をした。」

ただ単に物事を進めるだけではなく、何かエッと思わせる様な事を意識して行動していく事で、自分の発想力が鍛えられ周りからも期待される人間になるのかもしれません。
その下地作りは、今からの一つ一つの行動です。

優勝時耳を疑う出来事。


「ロッカールームで本をよく読んでいた。」
「優勝した後、チームも盛り上がっている、帰りたいと思っていた、10分か20分なら良いけど、1時間2時間やっている。」
「街は人で溢れかえっているし、チームバスで帰ってもパトカーがついてくる。
消防車にユニフィームうやるから帰らせてくれと行って家に帰っていた。」

どんな状況や場面においても決して周りに流されずに、自分をしっかり持つ事、自分がどうしたいかを考えて行動する事が人格を表現していくものと改めて考えさせられます。

ヨーロッパで活躍する為に意識していた事


「技術があるから試合に出られるわけでも結果が出るわけでもない。」

「いくらいいパス出しても味方が反応してくれない、いくらいいパス出しても味方が点をとってくれない。」

「点を取らない、結果に結びつかない=監督は外していく。」

「だから1年目は点を取りに行った。」

「Jは点を取りに行く選手ではなかった、イタリアは認めない状況だった。」

仕事でもなんでも、早く認められる必要であれば出来るだけ早く結果を出す事が必要だと思います。新しい顧客の信頼を掴む為には、最初の仕事に全力を注ぐ事で早めに信頼を得る事が出来る事が多いです。

初動に力を注ぎ、結果と信頼を掴んでしまう。すると少しずつその後の方向性は良い流れに進んでいきます。その後に仕事の過程や仕組みづくりで自分の味を出していきましょう。

なんで日本酒なのか


「実は日本酒ではなく、伝統産業がすごく好き。」
「日本酒、農業など原材料を自然からとる。」
「自然っていつも素晴らしさもあるけど、恐ろしさもある。地震もあれば、津波もいろんな事がある。」
「それを受け入れながら、日々の生活をしていく彼らの強さ、親が代々やっているから逃げれない。そういう時の覚悟を目の当たりにして、その人たちの人間性に惚れていった。」

「彼らの問題解決をしながら、素晴らしいものをどうやって世界に出していけるか。日本文化をどうすれば世界に知ってもらえるか日々取り組んでいる。」

キーワードは「情報」


「やはり知られてナンボっていうところはある。」

「今でこそ世界中でサッカーが見られているが、昔はサッカーを見た事がなかったし、将来はヨーロッパでやろうとも思わなかった。」

「だから情報ってそれくらい重要。」

「それがあるからこそ、今の子達はW杯に出て当たり前、ヨーロッパでやって当たり前。」

「それが当たり前になるのか、知らないで自分の世界で終わるのか、実は情報ってすごく重要。」
「伝統産業って長く続いてる分、知られていない事がいっぱいある。そこをどこか変えていきたいろと思っている。素晴らしい文化が情報がないだけで衰退してしまう事がある。」

「情報をきちんと集める事。」
この商品がどういう商品でどういう背景があるかを集める。日々情報をアップデートして更新している。利用者の為に妥協しない。生産者と消費者の間のパスをつなぐ役割をしている。

環境が変わる事への迷いや不安はないのか


「初めて映画をやるとき、初めて違う国の人と仕事をするとか、初めての環境って自分がやってる分野でもいっぱいある。」

「僕の場合も、日本でやっていたのが21歳でイタリア行って、それを怖いと思っていきますか?分野が変わろうが違う環境に身を置く事はそういう事。」

「自分の常識が通じない部分もある。でも通じる部分もある。同じサッカーだし。」

「学んだ事を他で活かせるように、そういう事を小さい頃からやってきているから怖いとは思わない。」

環境が変わっても、自分自身の経験や活かせる事は変わらない。
自分が学んできた事を自身を持ってしっかりと把握して、どう活かせるか、どう表現出来るかは周りの状況を見極めて自分のいる場所に落とし込む事を着実に行動していく事の大切さを感じました。

立教大学客員教授など、それぞれの分野でベストを尽くす為に大切な事とは。


「例えばプロサッカー選手をやっていると時間が制限されるので出来る事が少なかった。」

「今はもう自分で制限すればいくらでも出来る。」

「だから日本酒の会社もやれば工芸の美術館の名誉館長もやるし、大学の教授もやるし、
面白いと思ったらなんでもやってしまう。あとは時間はその為に作れば良い。」

「時間は作るもので待っていても絶対にやってこない。」

「忙しくて時間がないという人は時間を作る思いがないんだなって思う。」

「それも技術。」

時間を生み出す事は技術。これは常々自分自身が考えていた事で、やはりやりたい事を沢山やっている人は同じ様に時間を上手にコントロールしている様に感じます。

時間を生み出す為にどうするか、家事や移動などの時間を他の人にお金を払って任せる事も時間を作り出す事。仕事を他の人に振る事も時間を得る事。

隙間の時間を上手に使う事も時間を生み出す事です。

時間は平等ですが、決して無駄遣いせずに上手に使えば自分のやりたい事を少しづつ表現出来る様になるはずです。

自分を活かす方法


「根性論や努力も必要だけど、これだけ解析が進んでくるとより理論的に考えてやっていかないといけない。」

「僕の場合は足も速くない、体も大きくない、技術もない。」

「じゃあどうやってその中で自分を活かしてやっていくか?」

「日々ずっと考える。」

「体強かったねと言われるけど、どうやって勝つかとうのは考える。強いから勝てるんだったらそんな簡単な事はない。」

「技術とかは今の子たちにはある。しかしサッカーは技術の見せ合いではない。使い方を知らないと良い結果はでない。」

「そいいうところでは、ずっと考えてやって来たんで、いろいろあるかもしれない。」

「5年、10年先を考えて生きているかってそんな事はない」
「環境も変わるし、自分がやりたい事も、テクノロジーや環境で変わってくる。
やる方法も。」

その物事の本質、サッカーの巧さとは


「技術もある、スピードもある、体力もある、けどサッカーがうまいとは思わなかった。」

「どこでも全力で行こうとするし、もっと抜いて駆け引きで来させて時間もそうだけど、作らないと意味はないし、ペースは作るものだし、巻き込まれたらダメ、」

「自分の環境、リズムを作るという事をもっと教えていかないとダメ。だと思う。」

「小さい頃からテクノロジーが発達すると個人個人の技術とか解析されていく、頭の中っていうのは解析しようにも100%はできない。」

「だからそういう思考のレベルを高くしていく事は非常に大事。」

「技術も体力もどう使うか考えないと、あるからOKじゃない」

「無かった人間だからこそ思う。」

自分の環境づくりやリズム作りの大切さを改めて感じる言葉の数々。
少し一歩引いて巻き込まれずに、自分の場所を作り出していく。

その物事の本質を見抜き、駆け引きをする上手さを考えていく事が本当に勝負の分け目になるの筈です。その分け目に自分自身で辿り着いた人達がそれぞれの分野でのプロフェッショナルなのでしょう。

没頭する事を決めて、誰にも見つけれられない勝負や成功の隙間をより考えていく思考力を高める必要があります。全ての物事に対して表面的に行動しているだけでは全てが平行線かやや右肩上がり。答えを誰かが持っていては飛び抜ける事はないでしょう。
自分自身が答えを導き出す事がひとつの鍵ではないかと思います。

終わりに


いかがでしたでしょうか。

現役時代からもそうでしたが、やはり周りの状況を判断して決断していく事の大切さの重みを言葉の数々から感じました。

それこそ「ぼーっと生きているんじゃねーよ」ではないですが、楽しく自分の人生を充実させる為には、自分目線で環境、仕事、時間の使い方などのそれぞれの側面で考えて行動していく事の必要性を感じます。

自分自身はどうしたいのか、自分自身はどう活かせるのか。

一つ一つの決断や行動が、自分を良い方向に導いてくれる筈です。

この言葉の数々を胸にしまいながら行動していく事にしたいと思います。