今回はピコ太郎のプロデューサーでもある古坂大魔王と田原総一郎さんの対談を紹介致します。
お二人は少し社会にの穴というか、自分に対して本音で向き合い、違和感と思っている事に突き進み、時代の間を切り取るのが上手な方です。
常に社会の意見に流されがちな世の中に自分の考えを大切にするヒントを学びます。
ピコ太郎は何故世界中の人にウケたのか
キッカケはジャスティスティンビーバーのリツイートから世界に拡散した事。
何の意味もないものって素敵。
ピコ太郎のPPAPの音楽は実はダンスミュージックの最先端で作っている。でも良く考えてみると訳がわからない。
でも全く意味がないから楽しい。
何で別人を作らなければいけなかったのか。
古坂大魔王にとって“違和感”が好きな言葉。
何気ない1分間の中で「あはは」と笑える1分間ってはとても大切な事だと感じている。
昔からお笑いと音楽は一緒だ!!という思考を持っていた。
しかし、従来の固定概念の中、お笑いが音楽をやるのは「お笑いに没頭していない証拠だ」といわれる事が多かった。
音楽は格好良いことする。お笑いは格好悪いことする。という風習が業界の当たり前になっていた。
その中でも人生一回しかないからどっちもやりたい。と意志は硬かった。
でも売れない日々が続いていた。。。
<不遇時代に支えてくれた人たちがいる>
売れない日々の中で悔しかったのは、食えないけど、生きれる事。
一番辛いのはモチベーション。こうなると、
「仕事がないと僕たちって存在価値がない。」と感じてしまう毎日が続く事になってしまう。
そんな状態を解決してくれたのは、格好良く言うと『愛』→信頼・尊敬・励まし
同年代のくりーむしちゅーや、ネプチューンが先に売れている。
その中でも古坂は面白いといつでも声を出してくれる。
「まだ頑張ろうと思う。」から続けられていた。
立川談志師匠の言葉と愛。
そんな中、自信のあるピコ太郎の元となるネタが立川談志師匠の評価を受けて談志賞をもらった。
その時もらった言葉が
「なんかやりながらスポンとくる。」「あのままでいい。」
あの言葉が励みになった。
賞をもらって呼ばれた飲み会で言われた一言「音楽をお笑いは一緒なんだ」「イリュージョン」なんだよ。「お前らくさるなよ、このままやり続けろ」
これが愛。
元々バラエティーはパンク
芸人の人間的なパワーに憧れた。特にとんねるず音楽も笑いも出来て人気があった。
現在のテレビ業界は炎上を恐れながら仕事をしている風潮にある。
それに付随してスタッフを考える。
今こそ心から笑えるバラエティーは必要ではないのか。
もともとバラエティーはパンク。
でもバラエティーが人気になり王道になった。力を持った側が王道になった。強くなったら強くなったで守りたくなるもの。
東芝は守ろうとした⇨粉飾決済。
これからのTVを考えていかなければいけない。
ピコ太郎を生み出した研究。
もともと年にテレビに出るのが年に1か2回
そこでインターネットの番組を見まくった。インターネットのコメントの傾向に対して自分はどう発言すればいいかを考えた。
嘘なんて通じない。
コンプライアンスを壊せばいいってもんじゃない。道徳心と常識を持った上でやる。
自腹でスタジオを抑えて、音楽自分でメイクは奥さんがやる。
「田原さんはYouTubeみますか?頭からみますか」
→真ん中らへんにします。
19分てなったら家に帰って観よう。50秒だったら電車の中で観ようと思う。
結果1分の動画コンテンツにして全てを詰め込み、ピコ太郎は初めて僕が作った音楽を凝縮してみてもらえた機会となりブレイクしgた。
そして「世の中こうだったんだ」と知ることになった。
ジャーナリスト田原総一郎の好奇心と意志
「朝まで生テレビ」は格闘技
「無制限一本勝負:論争に負けたら政治生命に負ける」
田原総一郎はこの年で現役で居られるのは、才能はないけど好奇心が人一倍強い(人を動かすのは好奇心かもしれない)。
ジャーナリストは波風を起こすもの。
クレームのこない番組を作ろうとしたら無難な番組になる。
本音を聞きたい「学生でも、文化人でも」
よく専門家は専門用語を言うと一般の人は「馬鹿だからわからない」と思い込み、すぐ専門用語に逃げようとする。
そこで分からないのに分かったをする司会者がいる。
だからつまらない。
自分が分かるところまでとことん聞く。
「ジャーナリストは中立でなければいけない」でも世の中に中立なんてない。
相手の本音を聞き出すヒント
まずは「自分の立場を明確にしないといけない」
しかし重要なのは「立場の違う人ともちゃんと話し合いをする」こと。自分の立場を表明しないと、相手は本音を言ってくれない。
一切欠席裁判はしない、批判をするときには面前でやる。
自分が体張らなかったら本音を言うわけがない。
本音の大切さ/ジャーナリストの原点は戦争体験。
もっともらしいことを言う大人たちこそ信頼できない。
原点は戦争体験、1学期と2学期で先生の話している事が全く違った。
そこから自分で調べることの大切さを学ぶ原点となった。
29歳の時テレビ東京で問題な番組を作った。
他局では作れない番組を作ろうとした。
ドキュメンタりーは相撲と同じ。土俵は作る。
撮る側と撮られる側の関係は本番。
田原さんはどれくらい準備しますか。
準備ということで、非常に感銘を受けたのは田中角栄。失脚して6年目のインタビュー。
田中角栄への取材が入っていた時に時間になっても一向に姿が現れない。
良く聞くと相手の資料を一貫して集めていたが、まだ読み終わらない。
「相手はどれくらい知っているか」が大切で、その人の表面しか知らなかったら所詮相手もそのレベルでしか答えてくれない。
現代の新聞記者の取材力が落ちた。何故か?それは携帯で聞くと携帯で答えてくれるから。
でも所詮その回答は携帯で答える程度の話。
直接聞くのと携帯は全く違う。
相手を調べる時には①電話番号を調べる、②電話をする事。
田原さんの日常と理想の死
趣味は一切なくて、人に会うのが趣味。
休みは一年に1日、1月2日お墓参り。
土日は講演取材が入る。
仕事がなくなったら死ぬのではと思っている。
理想の死に様は、朝生の途中で急にで静かになった、よく見たら田原が死んでいる。と言われて死にたいととても熱心な方。
今でも好奇心は尽きない。
人生150年時代。まだまだ。
宗教を学ぶ
今後の人生150年時代を生きる上で考えるべき事は宗教では?
考えるのは哲学。でも今後の社会に追いついていない。そこで宗教しかない。
本音=邪道。その裏側
本音が本音を呼ぶ。
お笑いの中でも邪道が好き。
結局ピコ太郎は裏の裏行ったら表に来た様なもの。
「世界でまたはやらそうとしたら裏に行ってしまう。なので裏の裏に行こうと思う。」
いまも「これはまた受け入れられないだろうなというものばかり作っている。」
反○○に憧れる。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
お二人の人生感が十二分に滲み出ていて、とても魅力的な人だと思ったインタビューでした。
その人らしさ、人間らしさは自分に常に本音でいられる事。
その人間らしさを大切にする事、自分に嘘をつかない事が、成功の秘訣であり世の中で自分を活かす術だと思います。
世の中の表にあるものよりも、 その裏側にも沢山の事が隠れているという事、誰も気がついていない事があるのだと意識する事がヒントになるかと思います。