仕事の仕方

一流から学ぶ。SWICHIINTERVIEW(椎名林檎×小林賢太郎)


今回は紹介したいのは椎名林檎(ミュージシャン)さんと小林賢太郎(劇作家・パフォーマー)さんとの対談です。

椎名林檎さんはミュージシャンとして昔からとても大好きな方です。
あまりテレビのインタビュー等で見かける事も少ないですが、どの様な思考をされているのか
とても興味深く、この回から学ぶ事が出来ました。

仕事では様々な顔を持つ小林賢太郎さんとの対談で
お互いに仕事感などをぶつけ合う会話から学ぶ事は多いです。

是非、その言葉の数々をご覧ください。

音楽J-POPにサービス精神を感じる。:椎名林檎


音楽の基本は女性向けのコンテンツであり、食べやすく(聴きやすく)してある。
こっからサビ行くぜっていう単語に一個ポイントを入れている。
強い単語の後にサビが来た時の気持ち良さ。
これはサービス精神ではないかと考えている。

曲作りの方法としては、曲の性格をいかに感じ取る事。
もともと言葉は決まっているようなもの。そこに添加物を入れては行けない。
曲の意志に逆らわず作詞している事を重視している。

そんな椎名さんでも物作りしている時は苦しみだけが残るそうです。
作れるマインドとそうでない時について、「曲はないけど、歌詞はある。」

本当に満たされていないと繊細な曲は書けないのだそう。

自分の気持ちが音楽に影響するときしないときとは?:椎名林檎


スキルを磨いてきた事をショーで見せる時、芸をする時。

これはドキュメントでもあり、アーティストの人の生き様を見せる事でもある。
そのときお客さんが期待しているものや期待を超えるもの。

プライベートを見せてはいけない。

”それが芸である。”と述べている。

とてもショーに重きを置いている人間だと感じ、曲作りや物作りに対して繊細で
物作りに対するメンタルが参考になる。

作り手と歌い手の境界性んはあるのか。:椎名林檎


ステージに立っている、舞台上が苦痛。
自分をキャスティングしたプロデューサーがこうしなさいと言ってやっている。

ここにいる姿は椎名林檎ではなく、中に入っている。
人をキャスティングしている。
全部違う人間が作ってキャスティングしている。覚えられないように作ってた。

世のため人のための感覚はあるのか。
答えは出ない。。けど、
人に「ああ気持ちよかった」と思われる感覚が嬉しいと感じる。

椎名林檎のこだわり、小林賢太郎のこだわり。


J-Popは一律だからそこに燃える。この品質なのにこの価格だよっていう挑戦。
「お得だよ!」と言うアピール。

小林さんは「俺がんばったんです」と思われたくない。
その裏でどのくらいの積み重ねがあったかわからない。裏を見せないのがマナー。
情熱大陸とかプロフェッショナルとかでない。
カメラが入りたい事はカメラが入って来たらすごく地味。
カメラが入ってきたら少し演じてしまう。。リズムを作ってしまう事ガル。。

どういうお客さんがくると想定しているのか。
まず僕が面白いと思うか。
そして僕が面白いと思うものを一緒に面白いと思ってくれるのが一番の幸せ。

文化芸術に興味のない人が分からないものは作らない。:小林賢太郎


評論は通訳の立場、詳しくて否定的は何も生み出していない。
前まで持っていたこだわりが最近ない。

笑いが起こる理由を前に置いておく。
ふりをあらかじめ置いておく。「そこは目立たせてはいけない。」
機能していないものが1ミリでもあったら気持ちが悪いと思っていたけど、
思ってた笑って違うけど、この人の笑いってこれだな、
この人はこの種類で面白いんだと感じるようになって、人間全員おもしろい説みたいなものがある。

面白い人と面白くない人は世の中にいる。
面白くない人は面白くなく見えている。
フィールターが重なるとだんだん見えなくなってくるものもあるし、
その人側に経つとそんな面白かったと思う事もある。

おいし合う状況をどう作るか。を考える。:小林賢太郎

舞台から小説までどうペース配分しているのか。
基本は仕事を重ねない。24時間その作品に夢中になってしまうから。

机3つある。それは景色を変えて他の仕事を見えないようにしたい。
それはミスターマリックさんの手法。
その助言が宝物。
「作品は深いところに取りにいかないと取りに行けない。」

「また潜るのにわーとっなってしまう。一回戻ると。。難しい。」

この小林さんのこの感覚はとても分かります。
やはり集中してその物事に対してフロー状態をいかに作り出すが、
状態を作り出す自分の中のセッティングがとても難しい。

集中力を高める、方法は自分でも分かっているけど、チューニングの仕方をもっと考える事が
物作りには大切なんだと思います。

出来ないではなくて、集中できる時間が少ない。

アイデアは出し惜しみしなく:小林賢太郎

すべて作品化しないけど、そういう積み重ねが必要。
完成まで持って行かないものがある。その部分は必要がある。無駄なく全部出したい。
冷蔵庫に全部あるものを出したい。

憧れはのんき。のんきな人に見られたい。

終わりに


いかがでしたでしょうか。

二人の作品、物作りに対する姿勢や考え方、方法論まで語られていて、とも参考になりました。

作品に対する考え方、作りかた徹底的に集中して、淡々とポイントを置いて出していく事も大切だと思いました。

是非参考にしてみて下さい。