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Switch 阿川佐和子×川村元気

川村元気が阿川佐和子に聞いてみたかった事。

阿川さんはすごく色んな事をされているけど、楽しそうだと思っていて羨ましいなと思っている。

阿川
「川村さん楽しくないの?? 」
川村
「苦しいですよね。」
阿川
「苦しいですよ私も」

川村
「どうやってその苦しい感じを楽しい感じに変えているのかを聞いてみたい。」

阿川
「何でもできる」の水面下でどれだけ努力をしているか、どれくらい落とし込む事があるのかっていうのを聞きたい。
落ち込むことはあるのか?

すごく印象に残っているのは粘土板の話。
川村元気の価値観を決定づけたエピソード

小学校に結構あった、初めての図画工作の授業。
小学校に入る前に幼稚園にも保育園にも行っていなかった。

始めは、こんなにいっぱい子供がいるのだとびっくりした。
図工の授業で先生に粘土板を買ってきてくださいと言われて、その日の内に買ってピンクの粘土板を買った。

そしたら自分以外のクラスの男子はブルーの粘土板を揃えていて、
クラスメイトは「お前 何女の粘土板買ってんだよ」って言ってくる。

そもそも、幼稚園・保育園に行っていなかったからピンクが女の子の色で男子は青を選ぶというルールが分かっていなかった。

ちょっとびっくりした。

「誰が決めたんだそのルール」というのもあったが、その日に青い粘土板を買った。悔しかった。

それから、どうやって自分なりのピンクを提案出来るのだろうかという事を考え続けている。

小学校1年の時に持っていたランドセルが黒だった。阿川佐和子


父が尊敬している、志賀直哉先生から届いた黒のランドセル。開けたら黒だった。

嫌だったけど、嫌だと言えなかった。

学校で一人だけ黒だった。ずっと重荷だった。普通になりたい。
皆と同じになりたい。

川村
「真逆ですね。」
「その時から、なぜピンクはダメなのかっていう気持ちのまま
今だにものをつくり続けている。」

「今あるエンターテイメントやアートが何でこの形じゃなければいけないのかをずっと考えている」

「疑う」っていうところから作り始めている。クセ。

自信について


「たぶん自信がないんですよ。」「絶えず。」

「僕の作るっていう事に対するベースが疑う事にあるから。」

「違うんじゃないの?」からスタートする。

この世界も疑っているし、自分自身の事も疑っている。

何か成功したとしても夢なんじゃないかと思う。

ゆとり世代の人と会うと何故かシンパシーを感じる。
自分に何か自信が無いとか、何か疑っているとか、舞い上がりすぎないみないな感じ。

一個だけ共通しているところがある、
それは、見ている人とが自分の中の自分でも気付いていない感情とか記憶とかがズルッと引っ張りだされてくるようなものをつくりたい。

人間関係のトラブルは大体記憶の違いで生まれてる。


男性で怒る人の決めゼリフで「前 言ったじゃん」

「あなたっていつもこうなんだからって」いう自分がいるし。感覚的に言う自分がすき。

確かに女性からはいつもって言われます。

うろ覚って最大のクリエイティブだと思っている。
写真撮らない、取材メチャクチャするのにメモ取らない、相手の発言や見た映像をまず、うろ覚えで入れて、適当に自分の描きたい世界へ吐き出す。

「物語って、今でいう盛る事だし、ただ盛る対象ってやっぱり記憶。
完全に目分量タイプ。

何で軽やかに楽しそうなのか


僕はどんどん重くなっていく。

絶えず暗い。辛い。

それでも9割くらいの仕事をしている。

能動的に仕事をしていると思いきや、ほとんどは来たものを

人に人生を決めてもらおうと思っている。

ほとんどがやりませんか、という話をもらう。一丁前にパンクしているので仕事量が、、なので一回は絶対にお断りする。
断った瞬間からもう考えている。
興味のボタンを押されてしまう。自分は押していないのに。

一回でヘコタレル編集者はダメ。荷物お持ちしましょうか。一回でへこたれずにそんな事言わずにお持ちしますよという人が好きかな。

最低2回はこいよと思います。


「最初の小説の話があった時。」
「そんな時間ありません。映画で十分楽しく生きてます」と
「わかりました」「で次の打ち合わせいつにしましょう?」と
全然この人話聞いてないんじゃないか?っていう編集者。
なんかこんな話をしていると、だんだん話が出来上がっていく。
断りながら作っている感じ。
愚痴を言いいながら作っている。

こういう人は信用する、こういう人はすき、これは嫌だ


なるべく自分の言うことを聞かない人と仕事と仕事うする。なるべく面倒くさい人と仕事をする。

ズタズタにしてくれる人を信頼する。押し引きが重要。

阿川流 聞く極意
・質問の柱は3本
・オウム返し質問 活用法
・安易にわかりますと言わない

色んな仕事をしている中で明るいのはもともとなのか?

小さい頃は「正直の上にバカがつく」まじめでいい子に思われたい。

良い子だねって言われれるのが正しい生き方だと思っていた。


「うそをついている、良い子でいなきゃ」と思っていた。

聞くって言う大前提の前に好きになるって事が大事じゃないですか?
つまり好きじゃない人にはしゃべらない、短期間で阿川さんの事を好きになりますもんね。だからしゃべるんですよ。たぶん。

八方美人的「誰でも大好き」
何にでもちょっとずつ興味を持って深めることの能力はない。継続の能力はない。ずっと悩んでました。

ニュースキャスター、アシスタント、エッセイスト、どれをやっても要するに君は何者なのかっていう風に、みんなに聞かれるからすごく悩んで父にも上司にも何か専門を持てと、それはどういう風に現れるか別にして、これについては阿川佐和子に聞く以外ないだろうとものはないだろうというものを

これはこいつに聞かなきゃ分からないみたいなものをつくれと
私人間失格なんだなぁと思っていた時期に、昔仕事を一緒にしていたプロデューサーに「いいんじゃない」といわれた。

世の中全員が専門家の世の中だったらつまらないから、「専門家と専門家をつなげる仕事をしているんだから十分」といわれた。

電車でつり革つかまりながら「ありがとうございます」と言ってないた。うれしかった。それでもいいのかと認められて嬉しかった。


精神のバランスをとるには、
私の仕事を大別すると活字の仕事がある。
その二種類をもっていることが今となっては良かったと思える。

両方あって褒められると伸びるタイプだから。
渡っているからバランスがとれる。

川村元気さんが表現してくれた阿川さんの正体

人を好きにさせる能力がある。

一テレビ視聴者だけど、それを思わせる魅力がある。嫌味がない。

日々明るく笑顔 その本心。

ムキになると幼少期の自分に対する嫌悪感が笑いになっちゃうのかもしれない。しかしそのスイッチが鮮やかである。、

本当ににどうでも良いことで笑う。っていう事の人の選び方をする。

人間簡単にわかったらつまらない。