今回は佐藤オオキさんのアナザースカイを紹介します。
この放送回は名言の数々と素晴らしい景色で中々見られない一流ブランドの本部の映像なども捉えています。
デザインで綺麗で派手なイメージですが、佐藤オオキさんはいってフラットな姿勢を貫かれている方だと思いました。
世界的デザイナー佐藤オオキの日常スケジュール
取材の日はエルメス開発本部の打ち合わせ風景。
打ち合わせは一日に詰め込んでいく。
朝6時ぐらいにそのまま打ち合わせ、取材を7〜8件入れてパリ日帰りで、その深夜便で
またミラノに帰ってきてまた翌朝早朝にロンドン日帰りで飛ぶとかそういう感じを繰り返している。
サントノーレでオファーを受けたブランドは「クロエ」
「ルイ・ヴィトン」
「クリストフル」「パネライ」「イッセイミヤケ」「シャネル」「バカラ」「TOD’S」「KENO」 …..etc
朝から晩まで打ち合わせして一日が終わる。
「目の前に来た球を打つ」という感じで仕事をしている。
今現在400件のプロジェクトを抱えている。そのくらいの数だと一つの事に集中できる。
2つとか3つしかないと、なんとなく他の事も気になって、他の事を考えるそれがストレスになる。
「いかに忘れるかが大事なんですよ。」」
デザインはアップダウンが敵。
今日は調子いいからいいデザインできるなっていうのだと持続できない。
極力変化を求めないこと。フラットな人生を送れないかと思っている。
生活にフラットを求める男。
出張の際は日数分だけ、同じワイシャツ、同じ下着、同じ靴下を持ってくる。
昼食も同じ店の同じパニーノ
持論:人間って一生涯のうちで正しい決断ができる回数は決まっているんではないかと
思っている。できればその決断をデザインに使いたい。
毎日同じものを食べると無駄な決断をしなくていいんじゃないか?
毎日同じお蕎麦を食べている。お蕎麦がまたいい。
幕の内弁当なんか最悪で、どの順番にこう、食べくかの選択をしなければならない。
最近では頭を永久脱毛してカツラをつけて外出したら良いのでは?と思っている。
世界のブランドが惹かれる理由
照明トップブランド:「フロス」CEOピエロ・ガンディーニ
博識的な詩人というか、作品の生み方が特殊なんだ。
デザイナーを選ぶ時に重視するのは、才能があり、作品のビジョンを持ち、高いレベルの仕事を長期間行える人物かどうかだよ。
家具のトップブランド:「ミノッティ」チーフデザイナー ロドルフォ・ドルドー二
アジア人初のデザイナーに選任される。
nendoは私に言わせると、デザインはもとよりコンセプト力。
年齢の問題ではなく、成熟の問題でもない。その個性がおそらく最も興味深いんだよ。
楽しみはデザイン。起きている時間はだいたいデザインしている。
ミラノ渡航歴200回以上、観光はした事はない。
普通の場所の方が気になる。機能的な役割のデザインが気になる。
排水溝やジェラートのスプーン。
「どうでもいい所を頑張ってデザインして改善しようとしている。」「グッときますよね。」
→アイデアは小さな疑問から生まれる。→疑問を考察し実験する
素材の凄さはそのまま見せられてもわからない、
そこにデザインが接着剤のように間に入ることによって分かりやすくなる。
デザインはテクノロジーと人を使う接着剤。
年間に考える試作やアイデアは1000以上で製品化は100未満。
中には3年かかるプロダクトもある。
日々デザイン。
デザイナーになった理由。
とりあえず卒業旅行に行って、それからその先どうしようか考えようかなと思っていたら、
たまたま知り合いが1人知り合いがミラノにいるっていう事で訪問。
「その期間中にミラノサローネというものがあるらしいと、
僕その内容も良く分からなかったんですけど、後輩とか友達と一緒に行きましたね。」
「そしたら本当にみんながボーダーレスに自由にデザインをしていて、
フィップスタルク(パリ生まれ、69歳。建築・インテリア・食器・出版物・工業デザインなど様々な分野で高く評価される。)の個展があり、あの時ここで人生が決まった。」
「もちろん内容も素晴らしかったのですが、それよりその、
スタルクの隣に若手のデザイナーの方が2トップみたいな感じで扱われていて若手の人でも
デザインのキングであるスタルクと対等に扱われるんだという事がすごいショックだった。
と同時に何かそこで夢を見たんですよね。」
この街だったら僕の作品を見てくれるのではないか、
僕の話を聞いてくれるのかな?とうい期待感が一気に膨らんだ。」
→自由で公平な世界に出会えた。胸の高まりが止まなかった。
パニーニを食べながら、「いずれここにデザイナーという立場で出店できたらいいね」と「デザイン事務所をその瞬間に立ち上げた。自由な発想で柔軟に活動できたらいいねっていう事で
「nendo」ってどうかなって。
何回も会社は潰れかけたりするんですけど、、、
もう潰れるっていう時に、イタリアの巨匠が来て
「このイス貰っていくわ」傍に抱えて空欄の小切手渡されてそのまま帰って行った。
そういう事が何回もあって今の自分がある。
→全力で世の中に向けてチャレンジしている。
助けてくれるのはいつもデザイナーだった。
ルカ・ニケット(カッシーナでデザインする友)が最初に気づかせてくれてんですよね、
答えの見つけ方というか、
だいたい自分自身で答えわかってるでしょ?
その後スタルクさんとお会いした時に相談をちょっとしたんですよね。
”「余計な事考えずに黙って作れ」”と言われまして、
すごい乱暴なアドバイスではあったんですけど、すごい刺さりまして。」
「デザイン」とは
当たり前のもの。
どこかに飾られているものではなく、日常の中で誰かに使われている事の方が嬉しい。
世の中に当たり前にあるものをデザインによって、進化させられたらいいなと
今すごく感じている。それがまた新たな当たり前になっていく。
いきなり新しいものが出てくるとびっくりはされますね、やっぱり。
それがきちんと当たり前に変わっていく、日常に変わっていくっていうところまで見守るのがデザイナーの仕事なのかな。
ひたすら点を打っていくと次第に線っぽく見えてくるというか、点と点がパチット繋がって線になるってそういう・・・そんな簡単な事じゃないのかなっていう、目の前にある事にちゃんと集中して誠意を持って取り組んでいれば、まぁ何かしら線のような物になるのかな、面になっていくのかなというそんな気がしましたよね。
いつしか常識は変わる。
デザイン帳があれば何処まででも行ける。
あの白い紙は本当に誰にも何も言われない自由な空間ですよね。
もうそれを開いた瞬間に世界と繋がっている感覚というか、どこまでも自由でありながらどこまでも広いというか、そういう場所ですね。
当たり前に変化を加えること。
やっぱり日本人にしか作れないものづくりというものがあって、
日本の当たり前で世界の当たり前を変える事を目指していく。
変化するっていうのは怖いものですし、皆さんやはり嫌がるんですよ
今世の中にある当たり前のものっていうのも、多分変化しなくてはならないと思っている。
<最後の今田耕司の言葉>
今当たり前になっているものも最初に出た時は誰かが何かを変化させたんでしょうね。
最後に
全ては日常の細かな点から生まれいると感じました。
常になんでもいつでも変化をしようとしている時代。
変化を恐れない視点、変化は当たり前なんだという視点を磨かなければいけないと思います。
関連リンク:(2020.6.6追記)
・アナザースカイから一流の方々の人間深さを学ぶ/500回記念放送 名言まとめ
・アナザースカイから一流の考えを学ぶ(西野亮廣)
・アナザースカイから一流の考えを学ぶ/ヒロシ/感情のままに生きたほうが良い。
・アナザースカイから一流の考えを学ぶ(ローランド)/深い言葉の原点を探る。
・アナザースカイから一流の考えを学ぶ(前田裕二)/野心の源